ワークショップレポート

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今年の目玉!?見逃せないワークショップ ⓸選!やなぎみわ、近藤良平、茂山童司・・・

2016/07/21 (11:48) | ワークショップレポートその他10th

みなさんワークショップのチェックは済みましたか?
今年も7月10日の朝10時になった瞬間にものすごい数の電話がかかってきて、早いものはもう完売しました!(ありがとうございました!
申込開始の2日目には完売したワークショップも、申込初日の15時ぐらいまでは意外と申込みできる状態でしたから、早めの行動って大切・・・・・・と思った次第です。

というわけで、売り切れる前に大阪の目玉ワークショップの紹介します!
まずはパンフレットでも紹介しているゲスト講師陣から。

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左上から現代美術家のやなぎみわさん、ダンサーで振付家の近藤良平さん、狂言師の茂山童司さん、現代音楽家の野村誠さん。
本当にすてきなアーティストばかりで、どんなワークショップをみなさんと展開されるのか、本当に楽しみです。
 
 
まずは、やなぎ みわさん。




このド派手なネオンと色彩のデコトラ、このデコトラで上演される舞台作品が、今回のやなぎみわさんのワークショップです。
ゆっくりと開くデコトラに合わせ、どんどんと盛り上がっていくチープなハウス。最後にはミラーボールが輝き出し、そのいかがわしい活気はアジアの夜の喧騒のようで、ギラギラとしたパワーが本当に興奮します。これが開き切ると、今回のワークショップ写真の形になります。(youtubeは大阪、写真の方は京都で展示されたときの様子です。)
元の部分は台湾から輸入したステージトレーラー(舞台車)で、台湾本国ではこのデコトラは割とポピュラーなものなのだとか。


このステージトレーラーを使って中上健次さんの『日輪の翼』という作品を発表するやなぎみわさん。過去には本木雅弘さん主演でドラマ化もされている作品で、「住み慣れた土地から立ち退きを迫られた紀伊半島熊野の被差別部落の人々が大きな冷凍トレーラーに乗り込んで日本列島を縦断するロードノベル」というストーリー。先のデコトラがこの「冷凍トレーラー」にあたり、このデコトラが舞台となる野外演劇です。6月に既に横浜公演を終えており、大阪での公演は9月。
(朝日新聞)KAAT神奈川芸術劇場制作「日輪の翼」 中上の「路地」蘇った祝祭空間

今回のワークショップはこの公演に沿った内容になるとのことですから、正に今しか受けられないワークショップ!どんなことが聞けるのか、本当に楽しみです。

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【やなぎ みわ】
美術作家、舞台演出家。90年代後半より写真作品を発表。2011年から本格的に演劇活動を開始。『ゼロ・アワー 東京ローズ最後のテープ』は終戦70年の年に北米5都市を巡回。台湾で出会ったステージトレーラーに魅せられ、特注車を初輸入し横浜トリエンナーレ2014へ出展。今夏より車両公演ツアーがスタートした。▶ワークショップページへ



次は、近藤良平さん。

すみません・・完売です・・・・!
先日も池袋で毎年恒例の「にゅ~盆踊り」を終えたばかりの近藤良平さんとコンドルズ
男性のみの学ラン姿で踊るダンスカンパニーで、今年で20周年を迎えました。その主宰で振付をされているのが今回来られる近藤良平さんです。

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振付家としての活動は舞台だけに留まらず、氣志團・YUKI・フジファブリックのMVや、NHKテレビ小説でのOPダンス、Eテレ「からだであそぼう」等、活躍されるシーンも様々。
障がい者と作るダンスカンパニー「ハンドルズ」の活動や、子どもたちだけで作るコンドルズの舞台のオープニングアクト、にゅ~盆踊りでは参加される皆さんは殆ど一般の方ですから、企画ごとに実に多様な参加者層で驚かされます。今回のドアーズでも、なんと79才の方からの申込みがありました。(!)
ご本人のキャパシティーもさることながら、これだけの多様な人に「自分たちも楽しめるだろう」と感じさせ、良平さんの元へと集まってくるという事が本当に素晴らしいです。
今年のワークショップでは、振り付けたダンスをそのままロビーで披露します。どんな即興の舞台が出来上がるのか、本当に楽しみです!



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【近藤 良平(こんどう りょうへい)】
ダンスカンパニー「コンドルズ」主宰。男性のみ学ラン姿で、ダンス、生演奏、人形劇、映像、コントを盛り込んだ舞台を展開し、世界20ヵ国以上で公演を行う。「テレビサラリーマン体操」「こんどうさんちのたいそう」「にゅ~盆踊り」など振付多数、そのほかTV、CM、紅白歌合戦、演劇公演など、マルチに大活躍中! ▶ワークショップページへ



次は、茂山 童司さん。




バーン!右が茂山童司さん、左はお父さんの茂山あきらさんです。
伝統芸能の方は「初舞台〇〇」とデビューがプロフィールに書かれているのですが、童司さんは『魔法使いの弟子』というゲーテの詩の舞台化が初舞台という変わった経歴の持ち主です。多くの方は『以呂波』という演目で初舞台を踏まれるそうで、『魔法使いの弟子』はお父さんの茂山あきらさんと龍谷大学のジョナ・サルズ教授とで始められた和洋の演劇手法の融合を目的としたユニットによる作品でした。
語学に堪能で、国内外でバイリンガル狂言公演や他ジャンルのアーティストのコラボレーションを行う他、自らが手掛けるコント公演オペラの演出など、伝統芸能の枠に留まらない活躍をされてる茂山童司さん。お父さんやお祖父さんの代から様々な挑戦をされていたそうで、親子三代で開拓されてきた歴史があります。
活動を調べてみて、随分と「狂言」という伝統芸能のイメージが柔らかくなりました!

童司さんは、ぜひぜひご本人からのメッセージをご覧ください♪



ここで出てくるHANAGATAとは、先日兵庫県立芸術文化センターであった「HANAGATA狂言」のことですね。


直接このようにご本人の言葉を聞けるのは嬉しいですね。興味のある方はぜひ童司さんのツイッターをフォローしてみてください。

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【茂山 童司(しげやま どうじ)】
大蔵流狂言方。1995年に「花形狂言少年隊」に入隊、また2000年より2005年まで教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会「TOPPA!」、2006年より再開した「HANAGATA」に参加するなど、狂言の普及を目指して活動する。英語と日本語のバイリンガルを活かし、海外公演や海外制作の現代演劇にも参加。 ▶ワークショップページへ



最後は、野村 誠さん。

今年は山形ビエンナーレさいたまトリエンナーレに出演される野村 誠さん。
早速楽しそうな様子が流れてきました!



山形のみちのおく芸術祭 山形ビエンナーレは、絵本作家の荒井 良二さんが芸術監督を務める芸術祭。もじゃもじゃの髪に眼鏡をかけているのが荒井良二さんで、オレンジのシャツを着て常にピアニカを持っているのが野村誠さんです。どちらも楽しそうで、その様子だけで素敵ですね。
さいたまトリエンナーレでは、「日本相撲聞芸術作曲家協議会」というユニットで「相撲の音や音楽を“聞く”音楽プロジェクトを展開。」されるそうです。字面が呼ぶ不思議な面白さ、読んでいるだけでこちらも楽しくてわくわくしてしまいます!とはいえこの日本相撲聞芸術作曲家協議会(Japan Association of Composers for Sumo Hearing Arts、略してJACSHA=ジャクシャ)、実は2008年の結成。なかなかに歴史が長いです・・。
わくわく!楽しそう!それが野村誠さんのプログラムを見た時の第一印象でした。色んな場所で、色んな形のわくわくを届ける野村さん。ドアーズのワークショップでは、ご自分の楽器をたくさん持ち込まれるとのこと!これがどんな形になるのか、本当に楽しみです。

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【野村 誠(のむら まこと)】
1968年名古屋生まれ。著書に、「音楽の未来を作曲する」(晶文社)、「音楽づくりのヒント」(音楽之友社)など、CDに「ノムラノピアノ」(とんつーレコード)、「瓦の音楽」(淡路島アートセンター)などがある。芸術家と子どもたち理事。日本相撲聞芸術作曲家協議会理事。日本センチュリー交響楽団コミュニティプログラムディレクター。▶ワークショップページへ





いやーーーーーーーーー本当、言わせてもらっていいですか?
楽 し み し か な い !!!!!!!!!
近藤良平さんのワークショップは完売で申し訳ないのですが、キャンセル待ち諦めないで!他、お三方のワークショップはまだ申し込めます!夏が楽しみです!!!!