ワークショップレポート

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夏だ!出掛けよう。「茂山童司さんとHANAGATA狂言」

2016/08/05 (16:52) | ワークショップレポート10th

こんにちは、大阪ドアーズの中の人です。


さて、今回も講師のみなさまの活動を観に行ってきました!
この日は、No.55講師の茂山童司さんが出演されていたHANAGATA狂言を観に行ってきましたよ。


私が茂山家を知ったのはチラシの上の方に映っているお二人から。

左:宗彦さん「ちりとてちん」、右:逸平さん「ごちそうさん」。NHKの朝ドラで見ていた方も多かったのではないのでしょうか?


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(ちなみに右下に映っているのが宗家で今度 “茂山千五郎” を襲名する茂山正邦さん演じるところのトトロです・・ トトロ・・・・・・・・)


先のお二人がご兄弟で、今回観に行った「おそれいりますシェイクスピアさん」は元々このお二人がわかぎゑふさんに依頼して作られた「二人芝居」だったのだとか。

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左の宗彦さんがお兄さん。


前回の能の林本大さんに続き、狂言を観るのも初めて。
・・・というわけで、兵庫県立芸術文化センターへ来ました!


きれいです。いい天気でした。



いきなり感想ですが、あんなに笑うと思いませんでした!

わかぎゑふさんによるシェイクスピアとはいえ、最初の狂言部分からもくすくすと笑いが漏れるほど。伝統芸能は、静かに・シーーーーーーンとした中で観るものだと思っていたので、客席のみなさんの『笑う』雰囲気が意外でした。


意外というのが大変失礼な話しでして、そもそも狂言とは「笑いの芸術」なんですよね。

“狂言(きょうげん)は、能と同様に猿楽から発展した伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇。明治時代以降は、能・式三番と併せて能楽と呼ぶことがある。”

狂言師のみなさまの振る舞いや仕草、セリフ回しが非常にコミカルに演じられていて、おどけたような表情がまたチャーミング。

タップダンスのように、床をトーンと鳴らすのが本当に美しい音で、これはぜひ聞くべきです。あ、っと注意を惹きつけられる美しい仕草です。
タップダンスをされる方は床を持ち込まれたりしますが、能楽堂はこの音作りのために、昔は床下に瓶(かめ)を入れて舞台自体に楽器的な特徴を持たせていたのだとか。


わかぎゑふさんも写っていますね!

実は兵芸にも初めて入ったのですが、とても雰囲気のあるホールで、壁材には兵庫県産の杉のムク材を使用して、木のもつ表情が柔らかなな素敵なホールでした。


今回ドアーズに講師で参加されるのは茂山童司さん。

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こちらはNHK Eテレのプレキソ英語で「カウドージ」として出演していた際の童司さん。
チラシに写っていた茂山家のみなさんの中で一番年下の童司さんは、語学堪能のバイリンガル。英語と日本語による掛け合いの狂言や、オペラの演出、自らが作演出するコントなどなど、特色ある新しい活動への挑戦をされています。

(お写真を・・ 図々しくも撮らせていただきました・・・・・・)

さまざまな活動をされている童司さん、ワークショップもどのような形になるのかとても楽しみです!
これらを踏まえると、今回のワークショップで狂言を「室町時代のコント」と表現することがとても腑に落ちます。面白いですね

最後に今回のワークショップに向けて、童司先生からメッセージ!



今回は大蔵流の童司さんの他に、和泉流の小笠原 匡さんも狂言ワークショップ!
小笠原さんも独自の活動をされている方で、今回のワークショップタイトルは『和と洋の喜劇!狂言とイタリア仮面喜劇の両方体験!』 イタリアの仮面喜劇との対比とはまたこちらも面白いですよね・・・・・・

というわけで、みなさんぜひ体験してみてくださいね!
次回のお出掛けもお楽しみに。



茂山童司さんのワークショップのお申込みはこちらから。
>> /10sche/item_1659.html
「室町時代のコント 「狂言」を体験しよう!」
 講師:茂山 童司

 ジャンル 伝統芸能
 日時 8月24日(水) 15:00-16:30
 会場 芸術創造館3階
 持ち物 動きやすい服装,足袋(無い場合は滑りの良い靴下)